ぽろたんとの出会い
とある名前の栗を、買い物に行った店頭で発見。
その名は ぽろたん
「え、栗にそんな名前(種類)があるのかい?」
そう思いつつ、名前の可愛らしさに惹かれて購入しました。
ぽろたんを調理する
ぽろたんの特徴は、普通の栗に比べて渋皮が剝きやすいとのこと。
皮に包丁で切れ目を入れ、3~4分沸騰したお湯で茹でます。
熱々のうちに皮をむくと…
きれいに果肉を取り出すことができます。
渋皮が残っても、結構取りやすい。
この写真のものが今回茹でた中で、一番美しく皮と果肉が分離できた代表選手です。
冷めるとうまく分離できないので、熱々のうちに処理するのがコツだということが分かりました。
冷めてしまったら、再度お湯に入れて温めるとまた容易に分離できるようになります。
ゴロゴロのぽろたん達。
栗とさつまいもで補気
栗は薬膳的には補気類(臓腑のはたらきを高めて、気虚証を改善する)に分類されます。
補気を考えて
ぽろたん1パック(16個)に
同じ補気類のさつまいも(中1本)とうるち米(3合)、もち米(1合)で
自然の甘味がたっぷりの「栗とさつまいもの炊き込みご飯」ができあがりました!
栗とさつまいもがゴロゴロ、ザクザク溢れます。
食べる際には「気の巡り」も考慮し、理気類のゆずを少々添えて…
栗、さつまいもの甘味に香り高いゆずが加わると、ご飯の感覚の他に「スイーツ感」や「フルーティー感」も味わうことができて爽やかな感じです。
これは秋の補気メニューとして、毎年恒例で作ってみたいと思います。
そもそも気って何?
さっきから「補気」とか「気の巡り」なんて言葉が出ていますが、そもそも気とは?というところです。
気と聞いて私がまずイメージしたのは、ドラゴンボールの「かめはめ波」のように、体内から激しい波動が出るみたいなものでした。
しかし、中医学や薬膳で定義されている気はざっくり言うと「全ての生命活動のエネルギーとなるもの」です。
目には見えませんが、気は私たちの中にも存在して、生命を維持する重要な役割を担っています。
気の6つの作用
気の6つの作用というものがあります。
①推動作用…物を推し動かす作用。推動作用のお陰で心臓や内臓が活動します。
「運気」という言葉もその人の運の盛衰を表すので、運気も推動作用と関係しているように思いました。
「活気」という言葉も推動作用と関係が強い言葉だと思います。
②温煦作用…身体を温め、体温を保つ作用。
温煦作用が弱まったら「寒気」が出てきますね。
③防衛作用…体の表面を気が巡って邪気(病気)の侵入を防ぐ作用。
防衛作用が適切に作動すれば、アレルギー物質や昨今のウイルスを寄せ付けずに済むものだと思います。
「殺気」を感じたり、「妖気」を感じるのも防衛作用のセンサーによるものなのかも…。
④固摂作用…気の力によって、内蔵の位置を固定させたりいろいろなものが漏れないようにする作用。
高齢になると失禁が増えるのは、固摂作用の減少の影響が大きいのかも。
臓腑のポジションが固定されないと、胃下垂やお腹ポッコリならまだしも、脱肛や子宮脱なんてことが起こったら大変です。
また、「気落ちする」という言葉は固摂作用が弱って気持ちがダウンしている様を表しているのを想像します。
⑤気化作用…体内に取り込んだ食べ物を栄養や排泄物に変化させる作用。
⑥営養作用…血と一緒に流れて内臓や組織を潤し、体温を調整する作用。
気を意識した生活
一言で「気」と言いますが、気には生命を維持する役割があり、食べた物から作られます。
食生活や、普段の生活習慣を意識することによって、気を整えたり気の巡りを良くして日々の生活も整えて過ごしたいと思います。