欽天四化紫微斗数の勉強を始めて、まず覚えることは
・命宮から父母宮までの12の宮
・五行十干と生年A,B,C,Dの関係を表す 四化表
四化表を覚えるにあたり、五行十干とは最初、何のことやら?と思いました。
この世の万物を構成する木火土金水の五行を、さらに陽と陰に分けたものが、陽干:甲丙戊庚壬 陰干:乙丁己辛癸。
話は四柱推命に変わります。
四柱推命の命式は、天干(年干、月干、日干、時干)は五行十干で表わされ、地支は子から亥までの十二支で表わされます。
その中で日干は、自分の能力や資質を表すと言われています。
私の日干は陰干。
スケール小さい?地味?
というのが、日干は陰干であることを知ったばかりの頃の感想でした。
しかし、四柱推命の勉強を進めると、どうやら、陰干も悪く無さそう…ということが分かりました。
陰干は干関係によっては、他の干から守ってもらえたり、調節してもらえたりという、お得な側面があります。
例えば
辛は、壬に綺麗に洗ってもらえます(陶洗珠玉)。
丁は、戊や己に炉で調節してもらえます(有火有炉、仮炉)。
結構悪くないと思いました。
対して陽干は、陰干を助けてくれる場合もあり…やっぱりパワーがあるのでしょう。
続いて、薬膳を通じての学びです。
陽は、簡単にイメージすると、熱とか、体を温めるもの。
例えば冷え性の原因は、陽が足りないということは、薬膳を学び始めてすぐに理解できました。
一方、陰はというと、暗い・冷たいというイメージですが、もっと深い役割があります。
陰は、簡単にまとめると、潤いをもたらし、乾燥を防ぐもの。
ああ、陰が無かったらカラカラでパサパサになってしまう(陰虚)。陰ってとても大切!ということが分かりました。
因みに、潤いをもたらす食材は、滋陰類に分類され、身近なところでは
卵、豚肉、牡蠣、ホタテ、 などが挙げられます。
去年の秋の出来事。乾燥した咳が止まらず、そうは言えども病院に行く気力も無い時に、しっかり潤いをもたらしてくれたのは、愛玉子と梨とクコの実と蜂蜜で作ったおやつ。愛玉子は中華食材売り場で入手しました。
愛玉子は朝ドラ らんまん で、牧野博士が台湾で体調を崩した際、食して復活。咳とか熱に効果があるそうです。
それに季節の梨の潤いを加えたら、この上なく体に良い滋陰のおやつが家でも作れました。そのうち潤いが体内に行き届き、いつの間にか咳も沈静化。陰のパワーを感じました。
またまた話は変わります。
大河ドラマ 光る君へが最終回に近づいています(ついさっき、太宰府周辺で大変なことが起こりました…)。
先に亡くなった、まひろの弟の惟規。
まひろが惟規に、私はどんな女?と問うと、
「ややこしい、根が暗くて、鬱陶しい」
と、包み隠すことの無い、けれど、よく分析した言葉を爽やかに返しますが…
それって、つまり 陰キャ ってことだよね?
他の解説にもあるけれど、紫式部は根が暗かったから、もののあはれの世界を俯瞰し、物語に書き表したとされています。
陰だからこそ、微かな光を追って見える世界もある。
陽も素敵だけど、陰も素敵。
陰を大切にし、楽しんで参りましょう。