養生

真夏の太陽、梅、塩、赤紫蘇 梅干しは護りの食べ物

梅仕事は五感が活性化される

今年も灼熱の太陽を味方につけて自家製の梅干しを作りました。

初めての梅仕事(梅干し作り)は2017年。

申年の梅干しは縁起が良いと言われていますが、惜しくもその翌年酉年からのスタートでした。

今回で人生6回目の梅仕事になります。

梅仕事の都度、梅仕事が好きだったご先祖が私の身体を通じ、一緒に梅仕事を楽しんでいるのではないか?と思ったり…

太陽の温度、梅干しの感触や匂い、色の変化を楽しんだり…五感活性化するのを強く感じます。。

清めや生命力を感じる

私の作る梅干しは保存性最優先で塩分は20%と決めています。

塩は普段の生活の中では清めに欠かせないアイテムです。

日本三名園の偕楽園を造園した、かつての水戸藩主 徳川斉昭は「梅干しは保存が利き、防腐・殺菌効果もあるので、軍事の際の非常食として役立つので蓄えておくべきである」と手記に残していたそうです。

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梅干し作りに用いる赤紫蘇は、蟹の食中毒で死にかけた者に赤紫蘇を煎じて飲ませたところ復活したという言い伝えのある、生命力溢れる植物。

主役の梅は、疲労回復に効果があるクエン酸をたっぷり含んでいます。

そして、強烈な真夏の太陽。

今年の太陽の強さはガチですごい。

作る身としては日焼けや熱中症の予防・対策を行う等、細心の注意が必要です。

真夏の太陽から発せられる紫外線が、梅に付着している菌を殺菌します。

副産物である「梅酢」も太陽光に当て、水分蒸発による濃縮と殺菌を図りました。

梅仕事は大切な年中行事

生命力溢れる材料と、真夏の最強の太陽の力を借りて行う梅仕事は、大切な年中行事てす。

塩分しっかり目、ドライな感じの梅干しが出来上がりました。

出来上がった梅干しのほとんどが、夫と私のお弁当やおにぎりに消費されます。

その他、胃の調子が思わしくない時食べることにより、健康をサポートしてくれます。

塩に紛れて、太陽光を浴びながらの梅仕事は、日々の穢れを取り払ってくれるような気にさえなります。

暑さの中下での2023年の梅仕事は無事終了。

今年の梅干し達も食べる人・作った人を健やかに、しっかり護ってくれることと思います。