今年もやってきた土用干しの季節。
去年は梅3㎏用意したけど、毎日のお弁当や、酷暑の下の塩分補給で去年漬けたものは全て消費。一昨年漬けたものも消費して何とか過ごしました。
去年の教訓を生かし、今年は梅5㎏を用意。
購入後、ぎりぎりまで追熟したので、作業中の梅香に包まれる感覚はえもいえぬ多幸感でいっぱい。
日本三名園の偕楽園を造園した、かつての水戸藩主 徳川斉昭は「梅干しは保存が利き、防腐・殺菌効果もあるので、軍事の際の非常食として役立つので蓄えておくべきである」と手記に残していたそう。
大げさかもしれないけど、日々の家庭の非常食の一助になる可能性もある…と思い、保存性を第一に考え、塩分濃度は20%で毎年調整しています。
そして、何よりも自分で手間暇かけて、自然の力を利用して作った食べ物は最高のパワーフード。
出来上がった梅干しは、いろいろな場面で助けや力をくれるものだと考えると、自ずと一つ一つの工程に気持ちが入ります。

一度に土用干しすると疲れたり、万が一の失敗の可能性もゼロではないので7月終盤と、8月お盆前突入前に2回に分けて実施。
自分に優しく、無理のないスケジュールの下行いました。無理して失敗したり、疲れたりしたら、ここまできた梅仕事が元も子も無くなってしまうものね。
今年の土用干し。問題点が2つ発生しました。
1つは、追熟をギリギリまで攻めたためか?土用干しは干しかごにクッキングシートを敷いて毎年やっているんだけど、梅がクッキングシートにへばりついて、天地返しの時に梅肉がはがれる梅が例年よりも多かった気がしました。
直に干しかごに載せて土用干ししたら、ちょっと目も当てられないくらい梅肉のはがれがひどかったかも。
それぞれのやり方があるのだろうけど、私はクッキングシートを用いての土用干しが自分のやり方として合っていると、今年はなおさら思いました。

2つ目は私自身の問題。
2年くらい前から、強い日光にさらされると、腕に日光蕁麻疹ができるようになりました。
日光蕁麻疹の症状は、小さなブツブツと痒み。
今年の夏の日光は、例年よりも強く刺激があるな…
そんな自分の感覚に従って、日焼け止めと帽子、アームカバー、首にはタオルを巻いて重装備で作業していたのですが、思わぬところの無防備が発覚。
それは 足の甲 でした。
いつも家の外の軽作業時は、ギョサン(漁業のサンダル) を 長年愛用。
お気に入りの理由は、その手軽さと丈夫さ。夏は素足にギョサンを履いて、ジリっとした太陽の熱を足の甲に感じ、夏の終わりに足の甲についたギョサンの日焼けの跡を眺めて夏を総括することが長年の習慣なのですが…
強すぎる今年の太陽が、足の甲や、くるぶしを直撃…
最初はかゆみと発赤で 虫刺され? って思ったけど、かゆみと発赤の場所が、皮膚がノーガードで、日光が直撃するところ。
人生初の、足に日光蕁麻疹が!
ひとまず軟膏を塗って対応。以降、ギョサンで外に出るときは靴下着用じゃなきゃダメな状態でした。
夏の邪気は 暑邪 が一般的だけど、それを通り越して火邪 にやられたのだと思いました。
外邪にやられないように、自分の衛気を保つように注意しても、打ち克つことのできない外邪が存在することを実感。
衛気を保つことはもちろんだけど、物理的な方法で自分自身を保護することも大切なんだと合わせて実感しました。
そして、自分自身の物理的な保護は、回り回って運気や運勢の保護にも繋がって行くものだと考えています…。
尋常じゃない暑さの2025年の夏の夕暮れの空気も封入して、土用干しが無事終了しました。
