4月の陽光と春風に誘われ、以前から気になっていた「御岩神社」を参詣しました。
ある宇宙飛行士が宇宙から地球を眺めた際、光の柱が立っていた場所が御岩神社という話があり、どういう場所なのだろう?と以前から気になっていたのです。
御岩神社の場所
茨城県日立市は福島県に近い、茨城県の北に位置します。
日立市は日立製作所やかつて鉱山があったことで有名。
常磐道日立中央ICを下車、日立有料道路を通過し、山の方面に向かいます。
春の新緑の息吹を感じながら車を走らせ、御岩神社に到着。
駐車場は神社付近や神社に至るの道沿いに第1から4駐車場があります。
入山前の心構え
御岩神社は御岩山入り口に鎮座します。
御岩山頂上までの過程に
薩都神社(中宮)かびれ神宮(奥宮)があります。
そして、宇宙から見えた光の柱の柱の発信地は頂上にあると言われており、何としても山登りして頂上まで辿り着きたいと思いました。
入山の際にはいろいろな注意事項があります。
天気が悪い時は入山禁止、火気禁止、供物放置禁止、生物・植物採取禁止、ペット禁止等
入山の心得を記した看板が設置してあります。
うかつにも注意を破らないようにしたいのが食事禁止です。
御岩山そのものが神聖な場所。
いくら一般人でも神聖な場所に立ち入るからには、相応の心構えが必要と考えます。
駐車場から神社に向かう前に、車の中で持参したおにぎりとプロテインバーを食してエネルギーチャージしました。
ペットボトルの飲料600mlを2本リュックに持参しました。
御岩山頂は標高530mとは言っても山には変わりありません。
アラフィフ女性が安全に登山・下山を敢行できるよう、靴、服装とも真剣に登山仕様で臨みました。
境内を行く
三本杉
社務所から右手を見ると、樹齢500年、県の天然記念物の三本杉があります。
楼門
楼門をくぐって視線を上に向けると、龍と陽光。
斎神社の「御岩山雲龍図」
大迫力です。龍が迫って来そうです。
御岩神社
厳かな雰囲気ながらも、参詣する者をしっかり受け入れてくださっている佇まい。
重厚感が漂うのは、特徴的な屋根の形のためだと思いました。
この屋根のカーブを造り出すには、かなりの熟練や技術が必要ではなでしょうか。
しっかりとお祈りをして、いよいよ山頂へ向かいます。
御岩山登山
表参道から山頂を目指します。
看板には
参詣道 2km 片道60分と書いてありましたが…
こんな道が延々と続くんです…。大丈夫かよ…?と頂上まで行けるかという不安に襲われました。
息があがり、ゼイゼイ、ヒーハーながら呼吸しながら進むのに精一杯でした。
その一方で、参詣者の中には友人同士で会話を楽しみながら登山している人々もいて、元気だなーと感心しました。
途中に山頂を示す看板を見かけますが、あと何メートルとか書いていません。
ひたすら歩くしかないです。
転んで捻挫なんかしたら笑えないので、木の根に足を引っかけないように慎重に歩きます。
山なので滑落する恐れだってあります。
責任をもって帰宅できるよう、慎重に慎重を重ねました。
そんな肉体的な疲労一方で、山の厳粛で荘厳な雰囲気を直に感じました。
しばらく歩くとまた看板。
あとどれくらいなんだよーと弱気になるが…
ここまで来たら中盤を過ぎた人生と同じで、途中で引き返したり、前に進まずに止まりっぱなしはできませんよー。
気持ちを何度も切り替え、疲労困憊の身体をとにかく前に進めました。
その結果…
ついに登頂
山のてっぺんから見下ろす下界は格別です。
登頂者の皆さんそれぞれ、頂上からの風景に心満たされている様子でした。
宇宙から光の柱が見えたという場所。
そして、ついにあの場所 宇宙から光の柱が見えた場所 に近づくことができました。
無理してガタガタに疲れた足で近づくのは良くないと判断、少し離れた場所から参詣。
少し離れた場所でも十分に神気・神秘を感じることができました。
ここまで頑張って登った甲斐がありました。
頂上の岩に「いつの間にかできていたハート形の穴があるよ」と頂上にいらしたボランティアの方が教えて下さったので写真撮影。
可愛らしいハートです。ほっこり慈しみの気持ちを感じます。
下山風景
ところどころに御神体でしょうか?小さな幣束を見かけます。
かびれ神宮
奥宮です。
荒魂が祀られています。
お天気が良かったせいもありますが、豊富に光が降り注いでいました。
薩都神社
中宮です。こちらも光が燦燦と降り注いでいました。
後生車
後生車を回して後世の願いよりも、現世の願いをどん欲に叶えたいと思っていたのですが、新型コロナ対策で撤去されていました。残念。
またの機会に回しに来ましょう。
参詣を終える
御岩山登山し、十分に神気にふれることができて大満足でした。
登山の所要時間は片道45分くらいでした。当初の予想よりも時間がかかりませんでした。
帰りの楼門
来た時と同じように楼門をくぐって視線を上に向けると…
今度は龍の後ろ姿と月光が!
日天月天図です。
来た時はこちら側については全く気が付かなかったので、驚くばかりでした。
この場所だけで陰陽の世界(日月 表裏 外内…)が見事に表現されていて、ただただ感動しました。
御朱印をいただく
帰りに社務所で御岩神社とかびれ神宮のものをいただきました。
御朱印帳を新しくしました。
図柄は斎神社の御岩山雲龍図です。
大判なので迫力があります。
これを携えて、信仰の旅にまた出たいと思います。
夏は熱中症注意、冬は積雪や凍結の関係で、日ごろからは登山に縁遠い私は登山のタイミング設定の予測がつきません。自分が今日と同じように登山するとしたら、次回は秋か来年の春でしょうか?
社務所付近のハート形の石に見送られ、ほっこりした気分と、登山の中での御岩山のご神気を存分に感じ、大満足で家路につきました。