小さな旅

おかえりモネ 宮城県気仙沼市亀山を訪ねる

休みを合わせた長男と共に、コロナ禍の合間を縫って久しぶりの帰省。

親・子・孫の再会を果たしました。お互いの顔を見て安堵のひと時を迎えました…。

実家でも話題になったのが、宮城県が舞台の朝ドラ「おかえりモネ」

後期高齢者の母も「知ってる所が(テレビに)映るとおもしいっちゃ(注訳:おもしろいよね)夏木マリ上手だこと!」とモネの面白さにはまっている様子。

気象予報士となったモネの成長、菅波先生をはじめとするモネにかかわる人々の温かさ。

毎日の展開に目が離せません。

それに加えてこのドラマに登場する宮城の美しい風景を見るのを、とても楽しみにしています。

帰省の合間の外出。

弟と長男と共に「気仙沼」を散策することになりました。

気仙沼に行くんだったら「モネの故郷の大島(ドラマでは亀島)に行きたい!」という私の独断と偏見のスケジュールを決行!

まずは大谷海岸

大島に行く前に大谷海岸に立ち寄りました。

震災の前の年の夏、子ども達が中学生の時に海水浴に来ました…。

海岸に降り立つのはその時以来です。

美しい海辺に再び降り立つことができるなんて…嬉しかったー。

大谷海岸の側には「大谷海岸駅」があって、電車でも海水浴に来れるなんていいところだな!と海水浴に来る度に思ったものです。

津波による甚大な被害の為、現在は鉄道に代わって気仙沼BRTが地域の人々の輸送を担っています。

おかえりモネでは、実家に帰省し登米に戻るモネが、サメのぬいぐるみをかかえた菅波先生と気仙沼BRTに同乗していたシーンがあります。

海岸の側には「道の駅大谷海岸」があり、地元の新鮮な海産物や土産物が販売しています。

気仙沼大島大橋を渡って大島へ

気仙沼大島大橋

を渡り、初の大島上陸です!

この気仙沼大島大橋は、平成31年4月に開通。

この橋ができる以前の本土から大島までの交通手段はフェリーだったそうです。

気軽に行き来できる状態ではなかった様子…。近くても隔たりがある。

モネが菅波先生に促され、夜遅くに新幹線、タクシーを乗り継ぎ竜巻被害にあった実家に駆け付けるシーン。

「橋を、渡ってきた…」

モネがこの言葉を発するに至るまで、どれだけの苦悩、葛藤があっただろう。

そして、近くて遠かった隔たりをしっかり繋ぐ橋を通じ、自分の心もしっかりと島へと繋がっている…

モネの思いをリアルタイムで感じることができ、ドラマを視聴しての感動もひとしおでした。

 

橋のたもとには駐車スペースがあります。

車を停めて橋から湾内を眺めると、遊覧船が…。

すぐ隣には牡蠣棚が見えます。

モネのおじいちゃん、辰巳さんがお仕事しているところを想像します…。

亀山登頂

 

亀山中腹の「亀山駐車場」まで車を乗り入れました。

渋滞防止のため、4~11月までの土日・祝日は混雑防止のための車両乗り入れ制限があるそうです。

亀山駐車場に車を停めて、亀山山頂を目指しました。

亀山は標高235mとのことですが、山は山。山頂を目指すには気合が必要です!

歩きはちょっと…という方もいるかと思います。ご安心あれ。

亀山駐車場から亀山レストハウスまでの無料シャトルバスも出ています。

大嶋神社参詣

山頂を目指す途中に 大嶋神社 が鎮座しています。

境内はとても清々しく、小さな神社ですが、次々に参詣客が訪れていました。

御朱印を頂きました。

挟み紙が「おかえりモネ」になっています。「モネカラー」が美しい。

 

大嶋神社。遥か昔から、喜びも悲しみも地域の人々と共感したり、分かち合いながら存在しているのだと思いました。

 

神社を後にして、ひたすら登頂。

亀山山頂付近

 

レストハウスがあります。

 

軽食が楽しめたり、地域の物産を販売しています。

 

椿油を購入しました。乾燥の季節に髪の毛の手入れに使おうと思います。

製造者が「大島地区老人クラブ」とあります。

地域のご高齢の方々が丹精込めて作ったのでしょう。製品から優しさが感じられます…。

 

展望台は、レストハウスよりも上を目指します!

老若男女、頑張って登っていました。

こんな美しい風景だもの、頑張って登らずにはいられません!

ついに到達した山頂からの風景…。

 

展望台からの風景。海と空が融合している。

湾内を運行する遊覧船の汽笛がここまで聞こえます。心地よい響き。

まさに、モネの世界!

 

先ほど渡ってきた気仙沼大島大橋も見えます。

 

山頂付近に「愛宕神社」がありました。小さな神社です。

まるで海と空の中継点のようです。

 

亀山だからでしょうか?木彫りの亀が施してありました。

気仙沼海の市で腹ごしらえ

十分に亀山散策を楽しんだら時計は午後2時過ぎ。

一緒に行った長男は空腹が限界に達し、「何でもいいから早く食べたい…」とグッタリ。

お腹を満たしに立ち寄ったのは、気仙沼海の市でした。

お昼も過ぎて、お客さんが沢山で、待ち時間が多かったりオーダーストップの店がある中で

タイミング良く「リアスキッチン」に入ることができました。

お店の外観は一見ファミレス風なのですが、メニューは本格的なものが多いと思いました。

 

注文したのは…秋のリアス3種丼。

メカジキのたたきは初めて食べましたが、脂が乗ってとても美味!

 

カツオは鮮度が違います!こんなに新鮮なカツオは普段なかなかお目にかかれない。

気仙沼のカツオは日本一美味しいと思います。

ちなみに、気仙沼漁港は24年連続カツオの水揚げ日本一なのだそうです。

気仙沼 海の市でのおかえりモネ展

海の市で腹ごしらえの後は、同じく海の市2階でやっていた「おかえりモネ」展を見学しました。入場料は無料でした。

 

かわいらしいモネ

物語の大切な基となる台本

ドラマのオープニングでモネが駆けていく場面を彩る七色の布

 

 

モネファンにとってはたまらない展示物ばかりでした。

 

お帰りモネ、いよいよ終盤。気仙沼編が始まるそうですが、どんな展開になるのでしょう?

いちばん気になるのが菅波先生との関係性。私も森林組合のメンバーになった気分で応援したいです。

以上、秋の良き日の気仙沼散策でした。