暑い暑い梅雨の貴重な晴れ間でした。
気温は高かったけど、その割には湿度は自分の体感としてそんなに高くなかった気がします。
季節や自然の移り変わりと共に、身体も、周りにある食べ物、必要な食べ物も変わって来る…
天人合一(てんじんごういつ)
ってこういうことなんだと、薬膳を学ぶようになってひしひしと感じます。
湿邪に負けるな
この梅雨時に自然界から身体に侵入する邪気は 湿邪 。
湿邪ってどんなものか、簡単に表すとこんな感じ
この時期の対策として、脾(胃腸)の動きを助けること。
脾(胃腸)は湿を嫌う
と言われています。
また、脾は五行で表わすと 土 です。
梅雨の季節を上手く乗り切るには、水はけの良い、作物が良く育ち、良く収穫できる豊穣な土づくりをイメージすると良いと思います。
昨年スクーリングで購入した茯苓の出番
昨年秋の本草薬膳学院スクーリングでいくつか食薬を購入しました。
そのうち 茯苓(ぶくりょう) は、どんな味?どんな料理?に合うかも想像つかなかったので今日まで出番無しでした。
茯苓は 利水滲湿類 (利尿作用により体の余分な水を排泄させる)に分類されます。
ちょっと茯苓を使う前に ペロッと味見しましたが…特にクセとか無い 粉 でした。
安心しました…。
このジメジメドロドロした、体に溜まっているものをいよいよ茯苓の力を借りてキレイにする時が来ました!
併せて同じ働きをする ハトムギ を使います。
本草薬膳学院のテキスト 薬膳の基本 の中の「鶏肉のはと麦たれ」をアレンジして「鶏肉のはと麦と茯苓のあんかけ」にしてみました。
鶏肉は気を補う「補気類」です。
気を補い、脾胃の調子を整え、湿を取ります。(薬膳の基本より)
また、この時期おいしいトウモロコシを使ってトウモロコシご飯も調理。
ちょっと塩加減が足らなかったので塩昆布を混ぜました。
トウモロコシも 利水滲湿類 です。
ご飯は補気類。気を補います。
夏野菜(きゅうり、トマト、レタス)と緑豆春雨のサラダも添えました。
夫と息子に本日の食卓の薬膳の効能を説明しようかな?と思ったのですが、美味しく食べているところに自分のうんちくを述べるのは止めました。
ファミリーには、ただただ美味しく食べて、元気にしていてもらえればそれで良しです。
おうち薬膳の楽しみ
いつもの料理にプラスα、手間と知恵を加えると、家庭でも素敵な薬膳料理ができることをリアルに楽しみました。
季節を美味しく楽しく乗り切るにあたって、これからどんな「おうち薬膳」作ろうか?と思うとこの先の季節のうつろひも楽しみです。