小さな旅

塩釜不思議旅その3 夏至の塩釜神社で茅の輪くぐり

高齢の母の電話での愚痴が、最近、電話の都度20分→30分→40分と、だんだん募ってきている状況。

それに加え、舅の脳梗塞発症からの一連の対応の疲労からのリフレッシュも兼ねて、何とか時間を捻出。

姑をショートステイにお願いし、家のことは夫に託し、万全の態勢で帰省しました。

帰省の日は6月21日で、ちょうど 夏至 。

夏至は1年のうちでいちばん昼間の長い日 と、小学校の理科の時間に習いました。

また、薬膳を勉強する中で

夏至は一年で陽が最も盛んな日であり、この日を境に陰が成長しはじめる

ということを学びました。

私は1年のうちでいちばん昼の短い日 冬至近くの生まれ。

なので、殊更、夏至が気になるのでしょう。

そんな夏至の日、実家に辿り着く前に立ち寄りたい場所がありました。

それは 宮城県塩釜市の

塩釜神社

別宮に祀られている 鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)は

航海・潮の満ち引き・海の成分を司る神

として信仰されています。

塩の満ち引きとか、海の成分というのは、生命の根源につながるもの。

そして、塩釜神社は私が赤ん坊の時、恐らく初めてお詣りしたであろう神社。

陽極まる夏至の日に、生命の起源である海や塩を祀る塩釜様に参詣することは、自分にとって、本当に特別な機会です。

仙台駅で新幹線を下車

地下ホームの仙石線に乗り換え

本塩釜駅で下車しました。

駅から塩釜神社方面に移動。

フーフー言いながら東参道を登り、志波彦神社前に到着しました。

そこから彼方に広がる景色は…

塩釜様のご加護が海に降り注いでいるかのよう。

しばらく立ち止まって眺めていたい景色でした…。

ちょうどこの時期は

夏越の大祓 の時期。

志波彦神社前に、茅の輪 が設置されていました。

案内版に従い、茅の輪をくぐります。

茅の輪をくぐる軌跡が、穢れを払い、清める空間とつながっているのでしょうか…?

不思議な行事です。

茅の輪をくぐった後は、塩釜神社参詣。

塩釜神社の中で、とても気になる存在が、別宮前の

献魚台

夏場ですぐに傷んじゃうので、魚は無いんだろうな…と思っていたら…

魚の代わりに、パックの清酒が献上してありました。

漁業の関係者の方が置いたのでしょうか?

昔ながらの信仰を感じる光景に、思わずほくそ笑んでしまいました。

別宮からターン。

右宮、左宮の前にはテントが設置してあり…

ここで初穂料を納め、人形に名前、年齢を書いて、体を擦って、息を吹きかけて…

茅の輪くぐりに加えて、半年分の穢れを払いました。

一年の折り返しで、このような行事に参加。

心を整理し、一年の残り半分の見通しを立てる、良い機会です

特別なこと(茅の輪くぐり、人形を納める)を特別な日(夏至)にできて、すっきりとした気分、特別な気分を味わうことができました。

帰りは202段と言われている、表参道の階段を下段。

無事、下界に辿り着くことができましたが…

膝が笑うってこういうことなんだ…ということを体感しました…。

夏至の塩釜を巡る旅は、もう少し続くのでした。

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