前回の記事 塩釜神社参詣の続きです。
鹽竈神社博物館見学
塩釜神社参詣後、鹽竈神社博物館を見学しました。
入館料は大人200円。
博物館入り口には捕鯨砲や鯨の骨が展示。
ここに立った瞬間から捕鯨の歴史を体感できます。
(捕鯨砲を操作する弟。前世は捕鯨してたのか…?)
博物館1階には塩釜神社の大神輿や刀等の武具、伊達藩歴代の古文書が展示されています。
ひと通り1階を見学し、2階へ。
2階は塩や漁業に関する展示。
- 鯨の骨格標本
- 江戸時代?の捕鯨から庶民が鯨を口にするまでの様子が描かれた浮世絵
- オサガメなどの標本等
が展示されていて、展示物やスペースは少ないものの、非常に興味深い内容でした。
捕鯨の一連の浮世絵からは、大きな自然にむかう人間の活力や、捕鯨の歴史への畏怖や感謝の念を感じ取ることができました。
展望台に行ける出入口があったのですが、残念ながら封鎖中でした。
展望台からは、美しい塩釜湾が一望できるのだと思いました。
この先展望台が開放される日が訪れることを願っています。
塩のコーナーでは、塩釜神社と深い関係のある「藻塩焼神事」の映像を見ることができます。
「藻塩焼神事」は毎年7月にホンダワラという海藻を用いて古来からの製法で塩を作る神事として宮城県の無形民俗文化財に指定されており、この神事は塩釜神社の末社・御釜神社で行われているとのこと。
「せっかくだから、御釜神社に行こう!」
御釜神社へ塩釜神社から徒歩で移動
私の突然の閃きをきっかけに、御釜神社まで歩いて行きました。
博物館を出て東参道の石段を通過。
表参道の202段の石段よりは余裕と思いましたが、こちらもきつかったです。
御釜神社は東参道の石鳥居のたもとから、徒歩10分かからないで行くことができますが、お店や住宅の間に存在、本当にこじんまりとした神社なので、辿り着くのに一瞬迷いました。
小さい頃何度も塩釜神社まで来ることはありましたが、ここ御釜神社は初めての参詣です。
「ここが先ほど鹽竈神社博物館で見た、藻塩焼神事の場所なのだ!」
と思うと感慨深いものがあります。
神社って、いつでもやたらと都合の良い時に訪れることができる訳ではない。
訪れることのできる、訪れるべきタイミングというものがあるのだろうと思いました。
そして、この御釜神社伝統の神事を行う場所だけあって、とても清浄な場所であることを感じました。
鹽土老翁神が塩作りに使ったと言われる四口の神釜が祀られている建物が境内にあります。
初穂料100円を納めると拝観できるとのこと。
拝観はいつの日か必ず訪れる際の楽しみとして、今回は行いませんでした。
書置きの御朱印を頂きました(初穂料300円)。
御神塩を頂く
御釜神社にも塩釜神社のお守り売り場のものと同様の「御神塩」がありました。
初穂料は お清め用(300円)お清め・食用(600円)
お清めも大切だし、身体にも良いものを取り入れたいので、お清め・食用のものを頂きました。
「竈神」の文字としめ縄が書いてあります。
さすがは塩釜神社ゆかりの塩です。
塩釜神社と御釜神社。
神様と塩と不思議を強く感じる旅でした。
旅のしめくくりは塩釜の寿司
塩釜の旅の締めくくりは塩釜グルメを堪能。
マリンゲート塩釜まで行けば、美味しいものがあるだろう!
塩釜港そばのマリンゲート塩釜に到着しました。
海には塩竃みなと祭の御座船「龍鳳丸」と「鳳凰丸」の姿が見えました。
ここまで来たのだから、特別美味しいものを食べよう!ということになり…
塩釜の寿司を食べることにしました。
訪れたのは 廻鮮寿司 塩釜港
高級感にドキドキしながらの入店。
お寿司はもちろん、三陸の特別な海の幸を堪能することができます。
共に訪れた弟は、鯨のベーコンとノンアルコールビールを注文。
出てきた鯨のベーコンは、子どもの頃食べた赤いベーコンとは全く異なるものでした。
脂質が本当に濃厚だけど、しつこくない。すっと溶ける食感。
貴重な海の恵みです。
時には贅沢も良いかと…メインの食事は塩釜港(3300円 味噌汁付)を注文。
ネタの何と新鮮なこと!一つ一つのお寿司がとても美味しく…キラキラに輝いていました。
写真左下は何と、フカヒレの握りです!
塩釜に訪れた際は、ネタの種類も新鮮さも抜群な塩釜の寿司を食することをお勧めします。
ちょっと駆け足でしたが、海と不を感じる塩釜の旅を楽しむことができました。
コロナの関係が少しずつ穏やかになってきています。
塩釜からの帰路、松島を通過しましたが、コロナ前に近い人々の賑わいがありました。
頭も、心も、体も、今まで縛られていたものから少しずつ解かれていけるようでありますように…と願いました。