養生

白い食材で潤う秋から冬 百合根の和風スープ

買い物で百合根を見つける

冬至も間近な今日この頃。

食料品の買い出しに出かけると、店頭には様々な正月向けの食材が並んでいます。

そんな中で見つけたものが…
百合根です!

店頭のポップアップに「北海道産百合根 98円」と書いてありました。

「百合根はどこに、どんなふうに売っているのだろう?」と思って百合根の姿を探すと、ショートケーキが入っているくらいの大きさの容器の中におがくずが入っているものを発見。

早速買い物かごに投入しました。

買い物から帰宅し、外で容器を開けておがくずの中から百合根を取り出しました。

こんにちは、百合根…。

おがくずの中から取り出した百合根はにんにく程度の大きさ。

百合根は滋陰類

百合根は「白い食材」。食薬では滋陰類に分類されます。

また、白い食材は「肺を潤す」作用があるとされています。

肺を乾燥から守り潤すのは、急激に空気が乾燥する「秋の養生」のテーマ。

現在季節は冬ですが、冬も厳しい寒さに加えて空気の乾燥が継続中。

呼吸器をいたわる目的で、百合根をはじめとする白い食材を用いた料理にトライ。

百合根の和風スープ

それがこちら
百合根の和風スープ です。

和風スープなんて言っちゃってますが、百合根を白味噌の味噌汁に入れたものです。

百合根以外にも白の滋陰類の食材を使用。

まずは普通に白味噌。

白味噌を洋風というか、マイルドというか、コクを出すのに牛乳を加えました。

具材には

豆腐 ホワイトマッシュルーム ホタテ

を使用。

その他ネギ少々使用しました。

煮溶けても美味しかった

気合を入れて百合根を早い段階から鍋に投入し、コトコトと煮込みました。

のんきに味見をしながら「牛乳のコクとホタテのだしがいい感じ…」なんて思ってお玉で鍋をかき混ぜたら…百合根の姿が無い…。

え…?と思い、鍋底から再度よくかき混ぜたら、ほろほろに溶けた百合根の形跡を見つけました…。

でも、それはそれで食べる段階では、ポタージュ的な感覚で食感を楽しむことができました。

じゃがいもが煮溶けたよりも、きめ細やかな食感でした。

初めて食した百合根。

取り扱いも難しくなく、手軽に食卓に取り入れることができることが分かりました。

また、百合根は肺を潤す働きの他に、不眠やイライラにも効果を発揮するそうです。

これをきっかけに百合根に親しんでみます。